「整理整頓」必要なのは分かっているが、子供の頃から言われ続けているのにも関わらず大人になっても仕事のデスクは気を抜くとすぐ散らかってしまう。
思い出したかのように綺麗にして、自己満足して、気がついたら元通り。綺麗な状態を維持することは難しいですね。
整理整頓の重要性を訴えクオリティの高い仕事を仕上げるデザイナー
「佐藤 可士和さん」

「働き方をデザインする」為には整理整頓が重要と、整理整頓の本質を教えてくれました。
そんな「佐藤可士和さん」は 異常なまでの整理整頓に対する哲学を持つデザイナーです。
ミスチルのアートワークを務めていた事があったり、身近な物だと年間約10億杯も飲まれるセブンイレブンのセブンカフェのブランド戦略等、沢山のデザインで効果を上げています。
自社オフィスには 椅子整える為の専用の定規 を使う徹底ぶり
整理整頓による仕事の効率化をお考えならば、佐藤可士和さんの方法を学びあなたも「働き方をデザイン」してみましょう!!
- もくじ
- 整理整頓をデザイナーが推奨??
- 整理整頓がクオリティ高い仕事の必須条件
- 仕事の効率を高める追求をスタッフと共に!
- 狂気すら感じる自社オフィス(SAMURAI)
- 整理整頓が本質を明確にする!
- まとめ
佐藤可士和さんの考え

そのデザイナーは「整理整頓」の大事さを説きます。
その感度は身の回りの物全てに働いています。
「毎日鞄の中身も入れ替えますよ。飲みもしない風邪薬なんかが入れっぱなしになっている人いるでしょう(笑)。その日必要な最小限で、毎日シンプルであるほうが気持ちがいいです」
毎日鞄の中身を入れ替える徹底ぶり。その日の為の鞄にしているのですね。
整理されていれば、未整理なものが目立ちます。整理は、モノだけではなくて、データの整理も同じです。仕事のデータをどうやって整理するかとか、そんなルールばっかり考えているんですよ。そして、一度決めたルールを日々アップデートしている。
確かに整理整頓は一度では終わらない。「日々アップデート」する為には整理整頓をする習慣化が必須ですね。
「自分の整理整頓のルール」を明確に持っています。
整理整頓がクオリティ高い仕事の必須条件

「自分たちの働き方をデザイン」することを明確に謳っているのですから。そのために整理整頓は何にもまして重要なんです。いかに速く、楽しく、効率良くたくさんのクオリティの高い仕事をするか、ということと整理整頓は表裏一体なのです。
「働き方をデザイン」かっこいい。。。
「対象である企業やブランドが今後どうありたいか、じっくり整理して考え、優れたコンセプトが構築できれば無限にアイデアが生まれてくる。それがブランディングの根本です」
「優れたコンセプト」を明確にする効果が整理整頓にある。
そこで佐藤 可士和さんの得意とする「ブランディング」にたどり着くのですね。
「整理し余計なものをそぎ落とす、そして見えてきた本質的価値を掴む。ブランディングとはそこにつきるんです」
仕事の効率を上げる為にも、物事の本質を明確にする為には「整理整頓」が必須条件なんですね。
仕事の効率を高める追求をスタッフと共に!

そんな佐藤 可士和さんは2000年よりクリエイティブスタジオ「株式会社サムライ」を設立し運営しています。
スタッフには、「仕事のやりかたをデザインしろ」とよく言っています。どうやったら効率よく、スムースに、かつミスなく、人に迷惑をかけずにやれるのかっていうのをいつも皆で試行錯誤しているんです。
仕事のやりかたをスタッフと追求している。
僕は、いかに何をしたら、仕事が最も早くクオリティ高くできるのか、っていうことを考えていくのが楽しいんです。妻やスタッフと、「もっとこうした方が楽なんじゃないか」「コレはムダなんじゃないか」というようなことを、よく話します。
「サムライは、働き方を実験するところだ」と当初からスタッフに言ってきました。ここは作業場ではなく、ワークデザインの作品になるようなことを意識して仕事をしようと言っていて「サムライで働くことが作品だ」と。
確かに「仕事のやりかたをデザイン」する事で「サムライで働くことが作品」となりますね。
実験を繰り返す事で、少数で大きな結果を得る「仕組み」を作っているのですね。見習いたい。
狂気すら感じる自社オフィス(SAMURAI)
ミスチル、サザン等を手がけた音楽プロデューサーの小林武史さんは以前対談にて
「可士和君のオフィスに行くと、異常に整理整頓していて、ちょっと狂気を感じるくらいの状態。こんな僕でも、すごい影響を受けてますからね(笑)。」
「答えを探すんじゃなく、整理整頓していたらポンッと答えが落ちていた、みたいなことがある」って。あれは、名言だよね。
SAMURAIのオフィスがなんだか異常な感じなのは、「当たり前」の状態をキープしようとしているから。机があったら、「椅子をきれいに並べる」とか「使ったものをしまう」とか、当たり前の話で特別なスキルのいることではないんだけれど、それを完璧になるまでやると、表現になるくらい変わった状態になる。
確かに当たり前の事を継続するって実は難しい。
一般的な水準より少しだけ高い「当たり前」が徹底される事でそれは「表現」になると。
SAMURAIのオフィスの巨大なデスクに沿って並ぶ16脚の椅子。佐藤可士和氏率いるSAMURAIの会議室には
1mmの狂いもなく等間隔に椅子が並ぶ。聞けば椅子を等間隔に置くための 専用定規 まであるという。
「・・・・・椅子の間隔用の定規。」
確かに狂気を感じますね。
SAMURAIのオフィスは自分の机に引き出しもないし、1人の作業スペースは非常に小さいけど
十分仕事ができています。掃除や整理もほとんどやらない、当然、年末の大掃除もない。
多少のキャッシュは貯まるけど、「使ったらしまう」というとてもベーシックなことだけ繰り返せばいいんです。
「掃除や整理もほとんどやらない、当然、年末の大掃除もない。」
とは少し意外な気もしますが、「使ったらしまう」がちゃんと出来ていれば、お掃除とはほぼ必要なくなるとは
まさに「整理整頓」の向こう側ですね!!
整理整頓が本質を明確にする!

整理ができれば優れたコンセプトが見えてくる。それは往々にしてシンプルなものだという。
自分は物を作る人間なのに、ふと気がつくとやっていることは、企業に対して「それはもうやめましょう」とか「それはもう言わないほうがいい」とか、やめたり捨てたり、そぎ落としたり整理することばかりなんですよ。
何故か気づくとそういうふうになっている。
その場に余計な物がない状態を作るだけで、ものすごい新しい何かが生まれたりするんですよね。
「何をやるか、何を言うか」まで整理整頓。
雑味を除いて!コンセプトの純度を高めるんですね!
こないだヤンマーの仕事をさせてもらったのですが、最初はこちらで全部作って提案していたんです。で、ある時期をこえると、クライアント側が作ってくるようになる。これを見てください、というような提案がでてくる。要するに、新しいルールを僕が作ります。そのルールが出来上がって、発表されたり、社内で承認されたりすると、社内でそのルールを運用していくことになるので、それが新しいルールに合っているかを判断してほしいとなるんです。
だから、最初は全部作っているんだけど、気づいたら全然作らなくなってる(笑)。
すばらしい!!!
「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」をまさに体現されていますね。
まとめ
可士和さんが提案する「新しいルール」があれば整理整頓を持続することが出来る。
それは根っこの「仕組み」をデザインしているから
リバウンド知らず。素敵だな~
自分の中の「整理整頓のルール」を研究しながら、日々アップデートをしていく。
整理整頓は一度の行動だけではなく、自分の「整理整頓」に対する思考の転換が必須ですね!!
可士和さんならば 「リバウンドしない整理整頓のアドバイザー」とか「リバウンドしないダイエットプログラムのプロデューサー」とかも出来そうですよね。私は出来ると思います!!
さらに「佐藤可士和」さんの事に私と同じく興味を持たれた方はこちらも是非ご参考下さい。
(私の近所の図書館(東京都)では貸出もしていましたよ。)
参考文献
佐藤可士和の思考を濁らせない整理術 佐藤可士和が教えるかたづけ名品 整理術は仕事術|ゲーテ
クリエイティブディレクター 佐藤可士和 整理してブランディングする。 “日本文化”を世界へ売り込むサムライの旅|ゲーテ
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